道竅談 李涵虚(194)第二十三章 玄牝基根(解説5)
道竅談 李涵虚(194)第二十三章 玄牝基根(解説5)
「一竅」については『金丹四百字』には「神気穴」であるともしている。また「神」と「気」が共に存している「穴=竅」であり、「乾」と「坤」あるいは「坎」と「離」が共にあるともある。これは「玄牝」を「天玄」と「地牝」とするのと同じである。相対するものがひとつになっていることを教えている太極も同様で「大いなる極」とはただ反対(対極)にあるたけではなく、そこにむすびの働きがあることを示している。最も対立するものが、最も近しいものであることは武術がよく教えている。共に生きて天をいただくことのできないような者どうしが手を交えるわけである。ここに逆転の発想をして「武」は「愛」であるとする植芝盛平の武道観が生まれることにもなる。
コメント
コメントを投稿