道竅談 李涵虚(202)第二十三章 玄牝基根(解説6)

 道竅談 李涵虚(202)第二十三章 玄牝基根(解説6)

「明珠」は変容への覚醒を得ることの象徴である。実際に光の点のビジョンを見ることもあるが、そうしたことにこだわる必要はない。変容への端緒が得られれば良いのである。ここでは「谷神」を先天、「基根」を後天をして、後天において心身が統合されれば、先天においてもそうしたものが生じるというのであるが、なぜ生まれる前である「先天」における心身の統合といったものを設定しているのであろうか。それは後天が示しているのは体の内のことであり、先天は体の外、体をとりまく環境のことうためである。先天の統合とは自分をとりまく精神的な世界と物質的な世界とが適度な均衡状態になることをいう。つまり内的な修行をしていれば生活環境も自ずからあるべき状態になることを教えているわけである。

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