道竅談 李涵虚(204)第二十四章 「中」の意味(解説1)
道竅談 李涵虚(204)第二十四章 「中」の意味(解説1)
ここでは「中」の重要性について述べている。「中」は儒教では「中庸」として重視している。インドなどでは「真理」の探究を重んじるが、中国ではあくまでバランスを大切と考える。いくら「正しいこと=真理」と思っても、必ず反対の立場の人は居るもので、そちらから見れば同じことでも「間違ったこと」と捉えられることになる。これは時代によっても同様である。また「真理」の過度の探究は異なる考えを排除することにもなりかねない。歴史から学ぶことを常とする中国ではこうしたバランス感覚が養われた。
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