道竅談 李涵虚(208)第二十四章 「中」の意味(解説5)

 道竅談 李涵虚(208)第二十四章 「中」の意味(解説5)

「脱胎神化」を得るためには「中」であることが必要であるとある。「脱胎」とはこれまでの自己ではなく本来の自己を見出すことをいう。それがつまりは「神化」である。「精」は肉体のエネルギーであり、これはなかなか自由にはならない。「気」は感情のエネルギーであるが、これもなかなかままならない。しかし「神」という思考のエネルギーだけは本来は何の妨げもなく自由であることが可能なのであるが、かえって多くの人は自己の思考を自分で制限してしまう。それが本来は自由であることを見出すのが「神化」の境地である。

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