道竅談 李涵虚(209)第二十四章 「中」の意味(解説6)

 道竅談 李涵虚(209)第二十四章 「中」の意味(解説6)

文始天尊は老子(太上、太上老君)は『老子』の中でどこ章が最も重要かと問うのであるが、老子は直接それには答えないで「深根固蔕」と「守中抱一」が重要であると答える。これはテキストの文章の中には重要とすべきことは無いということでもある。「深根固蔕」の「蔕は「根」のことでこれは「根を固める」という意味である。「守中抱一」は「中を守って、一を抱く」ということで、これは「深根固蔕」と同じである。「中」「一」と一体となることがすなわち「根=蔕」を固めることになる。

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