道竅談 李涵虚(211)第二十四章 「中」の意味(解説1)

 道竅談 李涵虚(211)第二十四章 「中」の意味(解説1)

初心者への瞑想として三穴への廻光返照を教えている。「廻光返照」は一般的には小周天をいうものとされているが、その根本にある「内面を見つめる」ことを教えるものである。熱い液体のようなもの(陽気)の流れを感じるとイメージするのは内面に意識を向けるための方便に過ぎない。また「三穴」は黄庭、気海、丹田としている。これらはほぼ臍のあたりにあるとされるもので、気海を丹田とすることもあるし、黄庭も丹田と説かれる場合がある。つまり黄庭も気海も丹田も等しく下丹田とすることもできるのである。つまり「三穴」は下丹田のことになるのであるが、これをわざわざ「三穴」とするのは黄庭が「神」を、気海が「気」を、丹田が「精」を象徴しているからである。つまり廻光返照は神、気、精を鎮めるものでなければならないということである。

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