道竅談 李涵虚(212)第二十四章 「中」の意味(解説2)
道竅談 李涵虚(212)第二十四章 「中」の意味(解説2)
先に「廻光返照」は小周天のことと解されることについて触れた。また「廻光返照」は自分の内面を見つめることであることも述べた。「廻」には回るという意味もあるので、これが龍門派の唱えるイメージで督脈、任脈に「気」を巡らせる「小周天」とされるのであるが、「廻」は返すという意味であり、「返照」と同じく自分の内面を見つめるという意味とするのが妥当である。また「周天」は天の星々の運行のことで、「大周天」が大宇宙、「小周天」が小宇宙(人体)となる。小周天を修するとは本来、大宇宙と一体である小宇宙としての人体をあるべき状態に戻すことにある。
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