道竅談 李涵虚(187)第二十二章 二つの孔穴(両孔穴)の法(解説5)

 道竅談 李涵虚(187)第二十二章 二つの孔穴(両孔穴)の法(解説5)

「両孔穴」の法は「致虚守静」「天地冥合」と関係しているとされる。「虚を致して、静を守る」とは「虚」の悟りを得ることで「静」が得られることを教えている。これは煉己の修練により「虚」への気づきを得ることで「静」が得られるとするものである。太極拳ではこれを「己を捨てる」ことと具体的に教えている。自分への過度のこだわりを捨てることが「虚」への目覚めとなるわけである。「天地が知らない内にひとつになる(冥合)」とは天地や有無などの「両孔」が自然にひとつになるということで、これは「虚」を得ることで可能となる。つまりあ「両孔」は「虚」であるので本来「ひとつ」であるわけである。

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