道竅談 李涵虚(213)第二十四章 「中」の意味(解説3)

 道竅談 李涵虚(213)第二十四章 「中」の意味(解説3)

引用されている老子の「無欲でその妙を観る」は静坐の極意である。一方で「有欲でその竅を観る」とも老子は述べている。ここでの「竅」は「玄関」であるとしている。霊的な世界を観る入口ということである。特異なビジョンを観るのはそこに「観たい」という意識があるからであると老子は教えている。あらかじめ観たいと思ったことを観ているといっているわけである。禅ではあらゆるビジョンを棄てることを求める。それは「竅」を観ることにとらわれると「妙」を知ることができなくなるからである。

コメント

このブログの人気の投稿

静坐雑話「道徳武芸研究」ブログ統合に向けて(5)

静坐雑話「道徳武芸研究」ブログ統合に向けて(4)

静坐雑話「道徳武芸研究」ブログ統合に向けて(1)