道竅談 李涵虚(190)第二十三章 玄牝基根(解説1)

 道竅談 李涵虚(190)第二十三章 玄牝基根(解説1)

ここでは『老子』第六章についての秘説が述べられている。老子は「谷神は死せず。これを玄牝という。玄牝の門、これを天地の根という」とする。これは「谷神」を「静」をして養うことであるとするわけである。また「谷神」とされるのは「先天(の気)」であり「虚霊」「元性」であるともする。太極拳では「虚霊頂勁」の教えもある。「元性」とは人の本来の心の在り方である。それが滞りのないもの(虚霊)であると考えるわけである。心がそうした状態になれば武術的な力である「勁」が全身を貫く(頂)ことになる。

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