道竅談 李涵虚(215)第二十四章 「中」の意味(解説5)
道竅談 李涵虚(215)第二十四章 「中」の意味(解説5)
また「玄関の一竅」や「有無の妙竅」ということも示されている。これは「有」と「無」が本来は一つであるという観点を教えるものである。「一竅」と「妙竅」は同じで、たんなる「竅」ではなく、無為自然の中で生じる「竅」であることを意味している。これは「妙」を観ようとするのであれば「有」を使わなければならないという必然を認めなければ真の意味で「妙」を得ることはできないということである。静坐においても何らかの技法や参考とする思想などを欠くことはできないのである。
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