道竅談 李涵虚(218)第二十五章 薬物について(解説1)

 道竅談 李涵虚(218)第二十五章 薬物について(解説1)

ここで述べられているのは「種鉛の法」とされるものである。これは心身が協調して鎮まるというもので、心が鎮まることにより、身も整うことになる。これを腎(坎卦 陰陽陰)の一陽が開かれることで、心身の融合が生まれるとする。腎の一陽を動かすには心の一陰を開かなければならない。心は離卦(陽陰陽)でこの一陰を動かすには心を鎮める必要がある。この法は「腎」の一陽を開くためにこれを回春法と誤解する人の居ることが最後に指摘されている。同様なことはチベットのタントラ密教などでもいえるのではなかろうか。師からの教えを受けることなく残されたテキストだけを読んでいるとこうした誤解が生じることがある。

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