道竅談 李涵虚(229)第二十五章 薬物について(解説5)

 道竅談 李涵虚(229)第二十五章 薬物について(解説5)

『悟真篇』に「かの『坤』のところに『体』が生まれる」とある。この「坤(陰陰陰)」は心(陽陰陽)の一陰のことである。先に触れたようにこの一陰が腎の一陽を開くので丹を得るための基盤である「体」であるとするわけである。「種は乾の家にある」とする乾(陽陽陽)は腎の一陽である。これが心の一陰と感応するのでこれを「交感宮」としている。心の一陰が「胚胎宮」で、腎の一陽が「交感宮」となる。同じことを古くは「龍が鳴き、虎が吠える」とする。龍は心であり、虎は腎を象徴する。つまり心と腎は本来的に協調し合うものなのである。それが後天の欲望により分離して疲弊して行くことになる。

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