道竅談 李涵虚(244)第二十七章 鼎器の奥義(解説6)

 道竅談 李涵虚(244)第二十七章 鼎器の奥義(解説6)

「金の移転」のところで述べられているのは要するに陽は陰から生ずるものでなければならないということである。それは「静」の中から「陽」が得られなければならないということであり、「陰」の鼎器は「空」でなければならないとする。ここでは「静」としないで「空」とするが同じことである。鼎器は「空」であり「虚」であるからこそ「陽」を容れることが可能となる。静坐は何かを求めて行うと好ましくない。ただ静かに坐っていれば良い。そうしているとあるべきものが現れて来る。

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