道竅談 李涵虚(218)第二十五章 薬物について(解説1)

 道竅談 李涵虚(218)第二十五章 薬物について(解説1)

神仙道で心身の変容を「薬(物)」に象徴させていうのは、かつて不老不死を得るために水銀を含んだ薬を服用していた時代があったためである。しかし長い期間に多くの人がそうした類の薬を服用して水銀の中毒となってかえって早くに死んでしまうことが多発した。結果として不老不死の薬を作ることはできないことが分かった。西洋では非金属を貴金属に変容させることができれば、ある種の究極的な智慧が得られて世界を自分の思い通りにできるとする錬金術があった。一方、中国の錬(煉)丹術は不老不死を得ることを目的としたもので、俗世を豊かに生きることよりもその超越を目指したのであった。

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