道竅談 李涵虚(219)第二十五章 薬物について(解説2)
道竅談 李涵虚(219)第二十五章 薬物について(解説2)
どうすれば不老不死を得ることができるのか。それは天地と共にあれば良い。自然と一体であれば良いと考えられるようになった。つまり不老不死と自然との一体とは同じものと見なされるようになるのである。これを達成するためにいろいろな「薬」が作られたがいずれも失敗であった。しかし自然と一体となった感覚は静坐によっても得られることが知られるようになる。そして静坐による自然との一体が修行の目的となり不老不死の幻影は次第に影を潜めることとなる。はじめに不老不死の薬の無いことが分かり、次いで不老不死も不可能であることが分かり、そして静坐による心身の調整が現在残ったのである。
コメント
コメントを投稿