道竅談 李涵虚(221)第二十五章 薬物について(解説4)

 道竅談 李涵虚(221)第二十五章 薬物について(解説4)

ここでは子や亥などの十二支も出てきている。これは頭を「午」、会陰を「子」として背中の中心を「卯」、胸のあたりを「酉」とする人体観によっている。「『子』の先にあり、一陽の元でもある」とあるのは、小周天で子(会陰)から丑、寅、卯と背中を上っていくのであるが、「その先」とは子の前の亥となる。気海などがこれにあたる。気海はまた下丹田でもある。下丹田から「一陽」が産まれることをここでは言っているわけである。十二支は時間の単位として用いられるが、これは一日で天を一周する周天の考え方によるもので大宇宙としての一日の時間と小宇宙としての人体が等しいものであることを象徴している。

 

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