道竅談 李涵虚(223)第二十五章 薬物について(解説6)

 道竅談 李涵虚(223)第二十五章 薬物について(解説6)

「『壬』が最初である」としているが、十干では「壬」は九番目となる。これは「水」が最初であることをいうもので、五行説との共通性を踏まえている。五行説では「土」から「金」が生まれ、「金」から「水」が生まれるとされる。「金」については「本文下」のところで「兌金」について触れられている。ちなみにこれは八卦との関連である。坎は腎で「水」である。これに対して兌卦と乾卦は「金」に属するとされている。「金」は肺であるから、呼吸が整うことで腎の働きも活性化されると考えるのである。呼吸は「武息」「文息」があるとされるが、太極拳や八卦掌などの「武息」のエクササイズでは鬆浄(柔らかさによる浄化)が得られ、「文息」である静坐に入るための基礎ができる。これがなければ気血の流れの滞りが残っているので心身に悪い影響(偏差)の起きることになる。

コメント

このブログの人気の投稿

静坐雑話「道徳武芸研究」ブログ統合に向けて(5)

三車秘旨(93)道情詩詞

静坐雑話「道徳武芸研究」ブログ統合に向けて(4)