道竅談 李涵虚(256)第二十九章 「採」と「煉」の妙用(解説4)
道竅談 李涵虚(256)第二十九章 「採」と「煉」の妙用(解説4)
「地魄をして砂汞をとらえる」とあるのは「地魄」が「陽鉛」であるから「砂汞」は「陰汞」でもある。汞は腎に属するものでこの一陰は心・離(陽陰陽)の一陰である。つまり「陽鉛」開くことで「陰汞(砂汞)」を動かそうとするわけである。これは体の安定を得ることで心の安定が得られることを教えるものである。こうした方向性はインドでの専ら心の操作を行おうとするラージャ・ヨーガから、体の調整を重視するハタ・ヨーガの誕生を促したとされる流れと同じと考えることができるであろう。
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