道竅談 李涵虚(248)第二十八章 乾坤と坎離(解説3)
道竅談 李涵虚(248)第二十八章 乾坤と坎離(解説3)
後天の根源にあるのは生存欲(生存本能)で食欲と性欲が中心であるとされる。一方、先天の根源にあるのは和合、協調の働きであるとする。儒家ではこれを「仁」であるとか「孝」「忠」などとして教えた。また老子は「上善」であるとしている。先天も後天も和合の働きがあるが、後天にはそれに欲望が加わる。そうしたならば「愛」といっても争いが起こることにもなる。先天は純陽、純陰であるから永遠不壊であり、天と地のように姿を変えることなく交わりを続ける。一方、後天の坎(男)と離(女)は純陽、純陰が崩れて陰陽を互いに有して交わりを持つが、「永遠不壊」とはならなず、短い命を保つのみであるが、これを子孫をしてつなぐことはできる。
コメント
コメントを投稿