道竅談 李涵虚(250)第二十八章 乾坤と坎離(解説5)

 道竅談 李涵虚(250)第二十八章 乾坤と坎離(解説5)

また「後天の坎離には乾坤が含まれている」については「坎離を妙用」「乾坤の本体へと還す」としている。これは後天の働きをして先天を見出そうとするものである。後天の行動の中には先天が含まれているのであるから、後天から純陽(坎に一陽)を取り出することで先天を開くことができることになる。これを「坎離の妙用」とする。これは具体的には「回光返照」によって可能となる。自己の内面を見つめることで、自分の後天の心身を通して先天を見出すわけである。心身が「静」を得て安定することで本来の状態である「先天」が再び開いてくることが「妙用」とされるわけである。

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