道竅談 李涵虚(254)第二十九章 「採」と「煉」の妙用(解説2)
道竅談 李涵虚(254)第二十九章 「採」と「煉」の妙用(解説2)
煉己の時には「地魄」が用いられるとする。地魄は「陽鉛」が「外辺の至陰の中に蔵される」ものであるとされている。これは外側が「陰」でその中が「陽」である坎(陰陽陰)をいうものである。この一陽は「陽鉛」とされる。「鉛」は離卦=心を表すものであるから坎=腎の一陽(陽鉛)は心へと還ることになる。腎の安定が煉己であり、これは上虚下実となることでもある。虚という状態を作り出すことはできないので、「実」を作る。これは下半身の安定である。煉己とは「虚」を知ることのできた境地とされる。「地魄」とは根源的な生命力とすることができよう。根源的な生命力は虚を知ることで安定へと向かうのである。
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