道竅談 李涵虚(283)第三十三章 神と息との妙用(解説3)
道竅談 李涵虚(283)第三十三章 神と息との妙用(解説3)
「鞴」のイメージは『老子』の第五章に出てくる。天地の間を「鞴」として、そこは虚であるが尽きることはないとする。天地の間には何もないが、あらゆるものがそこにあるということである。ここからは大宇宙も「鞴」であり、小宇宙も「鞴」であるとする世界観をうかがうことができる。大宇宙の「鞴」は風で、小宇宙は息となろう。日本神話でもスサノオは「風」の神とすることができよう。中世以降の呪術ではスサノオが特別な神格として取り扱われる。
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