道竅談 李涵虚(289)第三十四章 神と息とを再び論ず(解説2)

 道竅談 李涵虚(289)第三十四章 神と息とを再び論ず(解説2)

形意拳では劈拳が「金」に属している。五行の「金」は「肺」にあたる。そして動きは起落翻攅である。形意拳の息は起落にある。また八卦拳の八母掌では丹鳳朝陽が第一で、これは離卦・心に配される。八卦拳でも旋転騰ダ(手篇に那)で示されるようなネジリを加えることで胸を開く。さらに太極拳には「綿綿不断」の拳訣があり、柔らかな息を開くことを教えている。こうした門派による息の開き方の違いは、後の武術の動きとの関連で同じものとはなっていないが、何れも神と息との一体化を目的としている。


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