道竅談 李涵虚(291)第三十四章 神と息とを再び論ず(解説4)
道竅談 李涵虚(291)第三十四章 神と息とを再び論ず(解説4)
「神」は意識や思考に関係するもので、「息」は感情とつながりがある。つまり「息」は気によって動いていることになる。そうであるから神は意、気は情で息と関係を持つ。もちろん思考は感情の変化を促すので、神と息とがまったく無関係ということはない。思い悩むことがなければ平静ていることもできるので、息が乱れることもない。これは情を鎮めようとしても、それは困難であり、思考をコントロールすることで情を鎮めることができると教えている。静坐ではこれを「転倒」という。逆に考えるわけである。良くないことを、適当に良いように解釈する。不幸なことが連続しても、「これは天が特別に優れた自分に与えた試練である」と考えると「悪くない」と思えるかもしれない。
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