道竅談 李涵虚(276)第三十二章 心身について~調息法も含む~(解説2)

 道竅談 李涵虚(276)第三十二章 心身について~調息法も含む~(解説2)

「神」とは精神的なエネルギーであり、「心」はその働きをいう。これは水とその流れのようなもので、「水流」は水と流れとで作られ、これらは二つによっているが「水流」という現象としてはひとつのものである。神は三品の中で最も微細なものであるために三品の上薬と称される。最も粗であるのが精である。「精」は肉体をつかさどるエネルギー、「気」は感情をつかさどるエネルギー、「精」は肉体をつかさどるエネルギーである。これらの違いは微細であるか粗大であるかにあるのみで基本的には同じエネルギーである。そうであるから心と体の対立というような発想を持つことはない。いろいろな方法で体を痛めることで、心を制御しようとする行法の根底にあるのは体が心の働きを乱しているとする考えであり、体の力を弱めることで心の働きはピュアとなると考えるのであるが、こうした方法では心を制御することはできない。それは体と心は一体であるからである。

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