道竅談 李涵虚(297)第三十五章 気と息の妙用(解説3)

 道竅談 李涵虚(297)第三十五章 気と息の妙用(解説3)

「真息のタクヤク」の「タクヤク」は『老子』第五章に出てくる語で「鞴(ふいご)」の意味であって、老子は天地の間が「タクヤク」の如くであるとする。つまり天地の間には何もないが、「屈(きわま)ることがない」とする。老子の言いたいのは何もないからきわまることがないということである。息もそれを操作したなら、ある程度は求めた気(つまり感情)の状態を得ることはできるであろうが、それ以上の境地に達することはかなわない。ただ「虚」であれば息と気はひとつになり「タクヤク」の如くに盛んなる生成の働きを得ることができるのである。これは生命力のことをいっていることは言うまでもあるまい


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