道竅談 李涵虚(299)第三十五章 気と息の妙用(解説5)

 道竅談 李涵虚(299)第三十五章 気と息の妙用(解説5)

真気とは先天の気、後天の気がひとつになった状態の気である。心身の状態が整った状態ということができるであろう。真気は真息が開くことで養われるとされている。縷々述べているように真気と真息は実際はひとつのものである。真息は生まれた時の「ア」と亡くなる時の「ウン」がそれである。真息とはアウンの息のことでもある。日本では「阿吽の呼吸」というと調子を合わせる意味となるが、これは阿吽の呼吸が本来、内的呼吸であるためである。相手の内的な息を感じて、気の動きを知る。そして、それに合わせるわけである。ただこれは「合わせよう」と思っては合わせることができない。自然に合うような状態にならなければならない。


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