道竅談 李涵虚(277)第三十二章 心身について~調息法も含む~(解説3)

 道竅談 李涵虚(277)第三十二章 心身について~調息法も含む~(解説3)

世には荒行、苦行とされる行法があるが、これによって「煩悩」を滅することが不可能であることは歴史的にも明らかであるといって良かろう。あるいは苦行や荒行に耐えることで肉体をある程度、コントロールできる部分もあるが、そうしたものが怒りや貪りや無知のコントロールには何ら寄与するところがない。陸潜虚の「調息の法は調心から始める。凝神の法は調息から始める。これは仙仏となる手引きであり、個々人が徳に入る路である」によれは、調心から調息そして凝神(心の安定)が得られるとする過程を見ることができる。つまり調心から調息は可能であるが、調息から調心へのアプローチは適当ではないことが分かる。

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