道竅談 李涵虚(307)第三十六章 神と意の妙用(解説2)

 道竅談 李涵虚(307)第三十六章 神と意の妙用(解説2)

神をして静かに自らの内面を見つめる。これが『周易参考同契』の「安静虚無」である。ここで重要なのは「安静」と「虚無」であろう。「虚無」とは「無為」のことで何もしないでいると自ずから「安静」な状態が得られるとする。何かをしようとすると「意」が動くことになる。「意が動くには「神」が働かなければならない。そうなると必ずしも正しい意識状態が得られるとは限らなくなる。神は後天のいろいろな情報に影響されているからである。そうであるから「無為」「虚無」となれば意は動かず、神も「安静」のままであることができる。そうなると自ずから元神(先天の神)が開かれると教えるわけである。

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