道竅談 李涵虚(322)第三十九章 功なり名をとげたら身を引くの論(解説1)

 道竅談 李涵虚(322)第三十九章 功なり名をとげたら身を引くの論(解説1)

ここでは『老子』第九章に見られる「功なり名をとげたならば身を退くのが天の道である」について述べている。これは社会的な成功を遂げたとしてもそれにとらわれないのが「天の道」であるとの教えである。老子は必ずしも社会的な成功を否定することはしない。それは荘子がやや隠逸の気風が強いこととは違っている。後世、道家といえば「隠逸の士」のイメージが強いが、老子は必ずしもそうではない。社会的な成功を道を得ている証ともする。こうした老子の思想は精神的なものを求める人たちからはとまどいをもって迎えらえることになる。


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