道竅談 李涵虚(322)第三十九章 功なり名をとげたら身を引くの論(解説4)

 道竅談 李涵虚(322)第三十九章 功なり名をとげたら身を引くの論(解説4)

昔から中国には天命思想があり、正しい行いをした者は最終的には幸福になり、邪なことをする人は不幸になるとされている。こうした考え方は「善を積む家には必ず余慶(よいこと)あり。不善を積む家には余殃(わるいこと)あり」として「易」(坤卦)にも見えている。しかし、歴史的には「現実にはそうなっていないではないか」とする疑問が多く出された。確かにそうであろう。悪徳政治家や商人が栄華をむさぼり、正直に生きる人は慎ましやかであることがほとんどである。ただこれは「人の道」「修身の道」を基準に考えているからであるとするのがここでの主張である。


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