道竅談 李涵虚(326)第四十章 仙道と仏道を共に修する(解説1)

 道竅談 李涵虚(326)第四十章 仙道と仏道を共に修する(解説1)

仏道は心を整える「性」の修行を主とするが、そこには体を整える「命」の修行が教外別伝として存している。また仙道は「命」の修行を主とするが、そこには「教内真伝」の教えとして「性」の修行があるとする。本来「教外別伝」とは禅宗で仏教の教えである「教(経典)」によらないで、坐禅によって得られた体験を「別伝」としてより重視することをいうが、ここでは仏教の教えに含まれないものの修行体系には「命」の修行が存しているとする立場を説明するために用いられている。これに対して「教内真伝」は仙道の中には「命」の他に「性」が本来的に含まれていることを「教内」として教えている。仙道は「性」と「命」、仏道は「性」のみで、仏道は仙道に含まれるとしても良かったのであろうが、中国では多くの場合、仙道も仏道も共に「性」と「命」の修行を有しているとする。

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