道竅談 李涵虚(327)第四十章 仙道と仏道を共に修する(解説2)

 道竅談 李涵虚(327)第四十章 仙道と仏道を共に修する(解説2)

伝統的に「仙仏合宗」や「三教合一」はよく説かれるが、これらは大体において仙道、仏道、それに儒道はすべて「性」と「命」の修行を共に有しているとする観点に立つものが多い。「道竅談」では儒道については「性」や「命」を含むことについてあまり明確に述べることはしていないが、儒道では「礼楽」の実践が「性」や「命」の修行となっていたと思われる。こうした部分は後に静坐が取り入れられるによってより整ったものとなるが、静坐は基本的には仙道や仏道によるものである。また仙道も心斎や坐忘といった瞑想を本来は持っていたが、そこでは仏教の影響を受けて内的な部分の体系をおおいに充実させて行った。儒道で静坐についてあまり具値的なことを説きたがらないのは、詳しく述べていると仙道や仏道のそれに近くなるために他ならない。


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