道竅談 李涵虚(328)第四十章 仙道と仏道を共に修する(解説3)
道竅談 李涵虚(328)第四十章 仙道と仏道を共に修する(解説3)
仏道においても天台止観では既に健康への言及が見られるように「命」への目配りが、早くから中国仏教の瞑想においてはあったことが伺える。また仙道は仏教の影響を受けることで、不老長寿が不可能であると分かった後の心身の養生法への転換をはかることができた。こうした養生法への展開という流れも後押しをして、儒道では朱子学や陽明学などで静坐が深く研究された。心を整え(性)、体を整える(命)ことは「養生」として中国では伝統的に重視される生き方でもある。つまり「性」の追究も宇宙の真理を求めるようなものではなく、基本的には健康法の範疇に属するもので、長生きをしようとするのであれば天地、宇宙の法則である「道」に沿った生き方でなければならないと考えたのであった。
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