三車秘旨(4)前言(解説3)

 三車秘旨(4)前言(解説3)

第二の車は「運精」であるという。この段階で主となるのは温養で、これはあらゆる瞑想のテクニックを捨てることになる。つまり「温養」とは「ただ現象を見つめるだけで何もしない修行」なのである。また、この段階を「玉液河車」ともしているが、玉液とは「月の液」のことで、中国では「金烏玉兎」の語があるように、太陽の黒点を烏と見て、月の影を兎とする。そうであるから玉液の「玉」とは玉兎=月をいうものとなるわけで、ただ太陽に照らされているだけの存在の月を「温養」と等しいものと教えているわけなのである。つまりそれは「温養がただ見つめるだけであることを象徴しているわけなのである。


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