三車秘旨(6)前言(解説5)

 三車秘旨(6)前言(解説5)

瞑想で難しいのは内面を見つめることである。これを「回光返照」という。内面を見つめることは意外に大きなストレスとなりやすい。禅宗で半眼を強調するのはあまり内面に入り込まないようにするためで、内面に深く入るとしばしば「仏教」という枠組みから逸脱をしてしまうことになる。小周天で陽気を巡らすというのは、内面を限られた「陽気を巡らせる」というだけの範囲に限定して、内面を見つめることに慣れさせる訓練をするためである。曼荼羅がいろいろなセクションに分けられているのも、心エネルギーの落ち着くところを設定しておくために他ならない。


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