三車秘旨(13)第一の河車
三車秘旨(13)第一の河車
(本文)
気が泥丸に至ると、それは化して神水となる。これを茶湯を飲むように飲む。これを気管に一滴でも垂れると咳が止まらなくなってしまうことであろう。水とは有形のものである。どうして気管に入れることができるであろうか。そうであるから「黄庭経」には「清に出て玄に入るの二気は光り輝いている」とある。もし、この境地に至ることができれば仙人になれることであろう。
(解説)
泥丸は頭頂にある経穴である。ここで気は化して「水」となるとする。これは白隠の軟酥の法と同じものである。軟酥の法では頭頂にバターの卵くらいの塊があるとイメージしてそれが徐々に溶けて行って全身に及ぶとする。これは一種のリラックス法である。「清」は軟酥の法と同じく体が洗われるイメージであり、「玄」とは「靜」を得て陰陽の二気がひとつになることをいう。こうした法を周天に組み合わせることもある。
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