三車秘旨(19)第二の河車
三車秘旨(19)第二の河車
(本文)
これらの河車は「大洞経」には「精を抑えて泥丸を衛る」とあり、呂洞賓祖師は「精を運んで上宮に入れる」と述べておられる。これらは(精を運ぶもので)運気とは違っている。(精が泥丸に入ると)泥丸宮の中には水音が響いおり、それが長く続いて止むことがない。神はつまりその中で休んでいて、僅かの間そこに留まっている気を、上顎に付けた舌から鼻へと押し出す。
(解説)
おおまかにここで述べられている瞑想のイメージをいうなら湧泉で湧いてきた水を華池へと運ぶということにもなろうか。そして頭に水が流れるイメージは軟酥法と同じである。白隠が得た軟酥法では頭の上にバターでできた卵大のものがあり、それが次第に溶け出して全身に及ぶとイメージする。このように西派のテキストでは小周天であれば小周天に関する秘伝、秘訣を多く入れ込んでいる。それはそれで貴重なのであるが、これらすべてを行うわけではない。白隠のように気海を下丹田としてそこに集中し過ぎて心身の不調を招いたような場合にはこうして法も有効となる。
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