三車秘旨(20)第二の河車
三車秘旨(20)第二の河車
(本文)
上下の歯を離すことなく付けて、両手を翻して椅子に座する。天井の梁を見つめて、金液を舌に満たす。鼻での呼吸はあくまで密やかである。ここで音をたててそれを飲み込む。気管から十二階(胸を上から下へ)を降ろして行く。そうすると神水は華池を潤す。この「華池」のことは多くの人が本当のことを知らないでいる。ある人はこれが舌の下にあると言うし、また下丹田がそれであるとする。すべて間違っている。華池は両乳の間にある。これを「上気海」と称する。ここと玄膺はすぐ近いところにある。白玉蟾は「華池はまさに気海の内にある」としている。
(解説)
湧泉から発生した水は泥丸(頭頂)から胸の中心へと降りて、そこにある「華池」へと溜まる。これは「上気海」で臍の下のの「(下)気海」と対している。華海が下丹田にあるとするのはそれが「(下)気海」にあると解するからであろう。軟酥の法が上丹田にいうならば「華池」を設けているのに対して、西派では中丹田にそれを求めている。これは中丹田が上丹田と下丹田をむすぶ部位にあるからに他ならない。ただ軟酥の法が「卵」を頭の上としているのはあるいはこれは肉体を離れたサハスラーラ・チャクラのような霊的な次元にあるものと考えることもできる。そうなるとまた違った方法ということになろう。
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