三車秘旨(29)収心法について

 三車秘旨(29)収心法について

(本文)

余すところなく「収心法」を率直に述べるならば、「上天は歓喜して譴責を降すこともない。生涯、うむこと無く河車を回し続ける。心は実に安らかに働き、昨夜は天上界へと昇り善教大真人として認められた。我の四百年の『生涯』に意味は、何度か俗世間に生まれて、金丹を持つことの意味をただ独り知ることができたこと。それは多くの仙人が語って来なかったこと。ために慈悲心が動き、すぐにその場で『瑯環記』を記した。善悪、賢愚を分かつことなく、すべては虚無に坐して収心をすることが求められる。奥く深い闇の中に入ることができた時、初めてよい修行の成就を知ることであろう」ということになる。


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