三車秘旨(3)前言(解説2)

 三車秘旨(3)前言(解説2)

「三車」の第一は「運気」であるとする。そして、これは「小周天」であるともある。「子午」の運火とは任脈、督脈などの上下のラインをいう。運気であり運火であるとするのは、小周天が陽気を巡らせる、つまり「火」の「気」を運ぶとされることとも一致している。この「火」は内的な火であり、こうした霊的な熱を感じることは古今東西の神秘行で普遍的に存しているものである。ヨーガのクンダリーニの覚醒も一種の霊的な「火」の体験であるといえよう。こうした普遍性から神仙道では先天の気は、真陽であるとする。本来ならば陰陽は後天の気において存するもので、先天ではそうした区別を超越していると理論的にはするべきであろうが、先天の気を真陽と教えているのは、ここにあるような内的な熱の体験がベースにあったからであろう。


コメント

このブログの人気の投稿

静坐雑話「道徳武芸研究」ブログ統合に向けて(5)

三車秘旨(93)道情詩詞

静坐雑話「道徳武芸研究」ブログ統合に向けて(4)