三車秘旨(51)道情詩詞
三車秘旨(51)道情詩詞
(本文)
「俗世に生まれたことを嘆く」
私は覚えている前世は清らかな世界に居たことを
あらゆるところに自在に赴く
どうして西方(の死後の浄土)を願うことがあろうか
山を行き海を行くこと思いのままなれば
(解説)
この世では肉体を持つゆえにいろいろなものに捕らわれてしまう。家族に捕らわれ、社会に捕らわれ、国家に捕らわれ、天下という時代性に捕らわれている。これらはつまるところ肉体を持つことによる。家族、社会、国家の捕らわれから脱しようとして山奥に籠もったとしても肉体の捕らわれから脱することはできない。これらからある程度、脱するには心の捕らわれを薄める他にはない。
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