三車秘旨(56)道情詩詞
三車秘旨(56)道情詩詞
(本文)
「修行の人の優れたるは無の中から有を始めに得る」
我が家の丹法は神仙の住む島から出ている
これは虚無より始まり起こって
無形なることを恐るることもなく
無の中より根本を問うを要す
(解説)
「虚無」から出てくる「根本」とは先天真陽の一気とされるものである。先天の中にある真陽の一気は祖気とも称される存在の根源をなす気であると考える。これが後天ではなく先天にあるというのは、だれもそれに触れることができないところに有るとするためであり、この「気」は見かけとは関係なく誰にでも平等に存していることをいうためである。そうした意味ですべての人は平等であり、すべての存在は平等であると考えるのが荘子の万物斉同である。
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