三車秘旨(67)道情詩詞
三車秘旨(67)道情詩詞
(本文)
「相接長生とは何か」
汞性は軽く浮き日を得て飛ぶ
鉛情は重く沈み食するに違うことがない
修丹は情を得て性に帰すれば
青鸞に乗って太微(北斗)へと入らん
(解説)
汞は腎であり、その一陽は機が熟せば上昇して心へと入る。鉛は心であり、その一陰は下降して腎へと入る。「情」とは喜怒哀楽などの表面的な感情で、それは「性」に由来する。「性」は仁、愛、慈などで示されるような本来的な心の働きのことである。もともと「情」は「性」と一体であるから相手を傷つけるような感情は生まれないのであるが、人は後天的に身につけたいろいろな誤った認識によって、本来の「性」とはかけ離れた心の働きをするようになっている。そうであるから「情を得て性に帰す」る修行をしなければならない。「青鸞に乗って太微(北斗)へと入らん」の北斗は長生きを現すもので、自然と一体となって生きる「仙人」となるということを示している。
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