三車秘旨(69)道情詩詞

 三車秘旨(69)道情詩詞

(本文)

「青娥と会って、聖胎に生まれるとはどういうことか」

青娥は幼き時に修行を好んでいた

孤陰の体は生ずることなし

洞房(新婚夫婦の寝室)にて出会って後

床を同じくすること十ヶ月にして「胎嬰」が生まれる

(解説)

青娥は女仙人である。また次の曹文逸は有名な女仙人で、清浄派の主要な人物とされている。清浄派は仏教の影響を受けて性的な交わりを良しとしない一派である。つまり、この詩は一見して性的な交わりのことを説いているよであるが、実は内的な陰陽の合一を教えていることをこれは証しているのである。最後の「床を同じくすること十ヶ月にして『胎嬰』が生まれる」とする「胎嬰」とは丹を得るためめの基礎である「聖胎」ができるということで、先天の陽気、腎の一陽が開かれ育つことをいっている(これを十月胎養という)。こうしたことはあくまで静坐の中で行われるのであり、性行為とは何ら関係はない。


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