三車秘旨(70)道情詩詞
三車秘旨(70)道情詩詞
(本文)
「鼎を換えて胎を移して、子供あるいは孫を生むとはどういうことか」
大道はもとより高きに歩む
還丹成就して仙人・曹(文逸)と出会う
年々の火候を門戸に添える
眼を蓬山に放ち、意気盛んたり
(解説)
曹文逸は12世紀の頃の女仙人で『霊源大道歌』は神仙道の高いレベルを示すものとしてよく知られている。「鼎を換えて胎を移して」とあるのは「鼎=男」や「胎=女」ではなく、内的な男性原理(陽)や女性原理(陰)が修行には用いられるということである。「子供」「孫」は陽神とされる自分の「子供」であるが、実は「本来の自分」である。神仙道はひとつには錬金術の金属の変容という化学変化から来ている「丹」の系統があり、これからは「変容」が見いだされた。また健康法から来ている導引からは自然と一体となること、道家に代表される隠逸の思想家からは価値基盤の多様性などの影響を受けてシステムが構築されて行ったのである。
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