三車秘旨(72)道情詩詞

 三車秘旨(72)道情詩詞

(本文)

「またどの仙師に教えを受けるべきかについて」

元の遺民で三豊と号すは

どこへ行ったか行方知られず

承平の頃に世に出ていて

気ままな旅をしたのは王子喬と赤松子

(解説)

「元代の遺民」とは元が終わり明の代になっても、明朝に服することを良しとしなかった張三豊の気概を示すものである。承平は433年から460年の間で、王子喬と赤松子は「松喬」としてよく知られた「仙人」である。張三豊も王子喬も赤松子も、いろいろな時代に「出現」している。「張三豊全集」という分厚い本もあるが、そのほとんどは霊的なレベルで示された三豊かからの教えをまとめたものである。要するに時間や空間を超越しているのが「仙人」であるから、特定の「師」に自らを同化する必要はないのである。また時空を超越している「仙師」は時機が熟せば自ずから巡り会えるものとされてもいる。


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