三車秘旨(78)道情詩詞
三車秘旨(78)道情詩詞
(本文)
「養心を吟ずる」
怨欲を掃除して捨ててしまえば
心が安らかであれば身も安らか
(それは)月は清らかな光を放ち水面に映る
風は涼やかで欄干を巡る(よう)
仏書に精通すれば煩悩は消え
仙語を得れば深い静坐の境地に入る
長く自分の心を腹に収めて
独り暮らし、独り坐り、独り楽しむ
(解説)
怨みの心を捨てて心身が安らかとなることを述べている。それは「独り」を楽しむことを知ることでもある。この「独り」というのは自分自身の価値観を持ってということであり、単に人里を離れて暮らすことではない。たとえ山の中で暮らしていても、遊びたいとか、他人から褒められてたいとかそうした欲望を持つため、それが叶えられないと怨みの気持ちが生ずることになる。
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