三車秘旨(81)道情詩詞

 三車秘旨(81)道情詩詞

「人と不死の術を談じる」

古より不死の神あるも

不死の身はなし

不死を得たる神は

つまりはこれ仙人

人死せば神も滅ぶ

仙死すも神は存す

神の滅ぶと存するには天地の差あり

仙人と凡人は等しく論ずること能わず


世に老人を養おうとするなら

また多くの春を経験し

その老いを極めるべし

わけも分からず性の真を失い

さかんなる貪欲に溺れ

心はまるで惚けたるよう

いまだ死せざる先に身は乱る


前世にどのような原因を作ったか知らず

また来世に期することもない

いまここに落ちぶれ

どうして卓越した不死の術を知り得よう

門を閉じて元神を煉り

たとえ死を免れること難くとも

霊性はただ俗塵を超えて

天地の間を自由に歩み

草笛を吹いて呂洞賓に従う


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